スペインのSMS詐欺:Correos・銀行・税務庁を装う偽メッセージの見分け方
スペインでは、郵便公社Correosや銀行、税務庁(Agencia Tributaria)、電力・ガス会社を装うSMS詐欺が横行しています。スミッシングの見分け方と通報方法を解説します。

スペインのSMS詐欺:Correos・銀行・税務庁を装う偽メッセージの見分け方
SMSを使った詐欺、いわゆる「スミッシング」は、スペインで最も広く蔓延している詐欺の一つになっています。よく知られたCorreos(スペインの郵便公社)の偽の配達通知にとどまらず、詐欺師はいまや銀行(Santander、BBVA)、税務庁(Agencia Tributaria)、電力・ガスなどの公共料金会社、さらにMRWやSEURといった宅配業者までかたっています。
広がるスミッシングの手口
| なりすまされる組織 | よくあるメッセージ | 狙い |
|---|---|---|
| Correos | 「お荷物をお届けできませんでした。関税をお支払いください:[リンク]」 | クレジットカード情報の窃取 |
| Santander/BBVA | 「不正アクセスを検知しました。確認してください:[リンク]」 | 銀行のログイン情報 |
| Agencia Tributaria | 「未受領の税還付があります。こちらから申請してください:[リンク]」 | 個人情報・金銭の窃取 |
| MRW/SEUR | 「配達日が変更されました。住所をご確認ください:[リンク]」 | 個人情報の窃取 |
| 電力・ガス会社 | 「過払いが確認されました。返金を申請してください:[リンク]」 | クレジットカード情報の窃取 |
| DGT(交通総局) | 「未納の罰金があります。24時間以内にお支払いください:[リンク]」 | 金銭の窃取 |
スミッシングの仕組み
技術面
詐欺師はSMSスプーフィング(送信元偽装)サービスを使っており、次のようなことができます。
- 任意の送信者名を表示する(例:「BBVA」「Correos」)
- 本物のやり取りのスレッドに偽のメッセージを紛れ込ませる
- 数百万件のメッセージを低コストで一斉に送信する
- 特定の地域を狙い撃ちにする
心理面
どのスミッシングメッセージも、次の要素を利用しています。
- 緊急性:「24時間以内にご対応ください」「アカウントが閉鎖されます」
- 権威:信頼されている機関になりすます
- 少額:1〜3ユーロ程度の請求なら疑われにくい
- 恐怖:不正アクセスや未納の罰金についての警告
2025〜2026年の新たな手口
税務庁(Agencia Tributaria)を装う偽メッセージ
確定申告の時期になると、税務庁を装う偽SMSが一気に増えます。
- 「所得税の還付金278.50ユーロのお受け取り準備ができました。受け取りはこちら:[リンク]」
- 「申告内容に誤りがあります。ただちに修正してください:[リンク]」
本物のAgencia Tributariaが、SMSで還付用のリンクを送ることは決してありません。
公共料金会社を装うフィッシング
電力会社(Iberdrola、Endesa)やガス会社を装った偽メッセージの例です。
- 「前回のご請求で過払いがありました。返金の申請はこちら:[リンク]」
- 「サービスの停止が予定されています。お支払い方法を更新してください:[リンク]」
宅配業者へのなりすましの拡大
Correos以外にも、詐欺師はいまや次のような業者をかたっています。
- MRW
- SEUR
- GLS
- Amazon Logistics
スミッシングの見分け方
共通する危険信号
- リンクが含まれている:まっとうな組織がSMSでリンクを送ってくることはめったにありません
- 支払いを求めてくる:SMSのリンク経由で支払いを求める本物の企業はありません
- 急がせる:「24時間以内にご対応ください」「至急の対応が必要です」
- 宛名がありきたり:あなたの名前ではなく「お客様」と呼びかけてくる
- 不審なURL:その企業の公式ドメインではない
確認の方法
- 企業の公式アプリやウェブサイトを自分で直接開く(SMSのリンクからは絶対に開かない)
- 公式ウェブサイトに記載された電話番号で企業に問い合わせる
- 公式の窓口を通じてアカウントの状態を確認する
スミッシングを通報する
| ステップ | 行動 | 連絡先 |
|---|---|---|
| 1 | リンクは一切クリックしない | メッセージを削除する |
| 2 | INCIBE(スペイン国立サイバーセキュリティ研究所)に通報する | 017に電話(無料) |
| 3 | 国家警察(Policía Nacional)に届け出る | 金銭的な被害が出た場合 |
| 4 | 携帯電話会社に転送する | 迷惑SMSの報告を受け付けている会社もある |
| 5 | なりすまされた企業に知らせる | その企業の公式窓口から |
自分の情報を守る
個人情報や金融情報は、決してSMSで共有しないでください。信頼できる相手と機密データを安全に共有したいときは、詐欺師がまさに悪用しているLINEやSMSで情報を送るのではなく、LOCK.PUBでパスワード保護付き・有効期限付き(Pro)のリンクを作成しましょう。
安全のために
スペインのスミッシングは、なりすましの対象を広げ、ますます本物らしいメッセージを使いながら進化し続けています。それでも鉄則は変わりません。SMSのリンクは決してクリックせず、必ず公式の窓口で確認すること。不審なメッセージはINCIBEの017番に通報しましょう。あなたの通報が、ほかの人を守ることにつながります。
LOCK.PUBなら、SMSや暗号化されていないメッセージアプリに頼らずに、機密情報を安全に共有できます。
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