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セキュリティ
7分

LINEでパスワードを送ってはいけない理由 — メッセンジャーのセキュリティの真実

LINE、Telegram、WhatsAppなどのメッセンジャーでパスワードを共有するのはなぜ危険なのか?メッセンジャーのセキュリティの限界と安全なパスワード送信方法をご紹介します。

LOCK.PUB
2026-02-21

LINEでパスワードを送ってはいけない理由

「パスワード、LINEで送って」 — 誰でも一度は言ったことがある、あるいは聞いたことがあるフレーズではないでしょうか。

Wi-Fiのパスワード、共有アカウントのログイン情報、サーバーの接続情報…急いでいるときにメッセンジャーで送ってしまうのは自然な行動です。しかし、この何気ない習慣がどれほど危険なのか、ほとんどの人は気づいていません。

メッセンジャーでパスワードを送ると何が起こるか

LINEやその他のメッセンジャーでパスワードを送信した瞬間、次のことが起こります:

1. パスワードがトーク履歴に永久保存される
2. 自分の端末 + 相手の端末 + サーバー — 最低3か所にコピーが存在する
3. 検索機能で誰でも簡単に見つけられる
4. 削除しても相手の端末には残ったまま

一度送信したメッセージは、完全にコントロールすることができなくなります

実際にこんなことが起こっています

ケース1:端末の紛失

午前9時 — 同僚に共有アカウントのパスワードをLINEで送信
午後1時 — 同僚がカフェでスマートフォンを紛失
午後3時 — 拾得者がLINEのトーク履歴を確認
午後3時5分 — 「パスワード」で検索 → すべてのパスワードが丸見え

画面ロックを設定していても、紛失してからロック解除されるまでの時間は限られています。トーク履歴にパスワードが平文で残っていれば、たった一度の紛失ですべての情報が漏洩します。

ケース2:アカウントの乗っ取り

攻撃者がLINEアカウントを乗っ取り
→ 過去のトーク履歴すべてにアクセス
→ 「パスワード」「PW」「password」で検索
→ 数か月~数年分のパスワードを一括取得

毎年、日本国内でもLINEアカウントの乗っ取り被害が多数報告されています。攻撃者が真っ先にやることは、トーク履歴から機密情報を検索することです。

ケース3:グループトークへの誤送信

開発チームのグループに送るつもりだったメッセージ:
「今日のランチ何にする?」

実際に送ったメッセージ:
「DBパスワード: Prod2026!@# に変更しました」
→ チームメンバー12人 + 退職済みの元メンバー3人が閲覧可能

グループトークでは、一度のミスで不特定多数に情報が漏洩します。

「LINEは暗号化されているのでは?」

多くの方がこう思っているでしょう。確かに、LINEは「Letter Sealing」という暗号化機能を搭載しています。しかし、それだけでは十分ではありません。

転送中の暗号化 vs エンドツーエンド暗号化

転送中の暗号化 (TLS) エンドツーエンド暗号化 (E2EE)
LINE 一般トーク ✅ 適用 ✅ 適用(Letter Sealing)
カカオトーク 一般チャット ✅ 適用 ❌ 未適用
カカオトーク シークレットチャット ✅ 適用 ✅ 適用
Telegram 一般チャット ✅ 適用 ❌ 未適用
Telegram シークレットチャット ✅ 適用 ✅ 適用

重要な違い:

  • 転送中の暗号化(TLS):スマホ → サーバー → 相手のスマホへ移動する途中だけ保護。サーバー側では内容を読むことが可能
  • エンドツーエンド暗号化(E2EE):スマホ → 相手のスマホまで完全に暗号化。サーバーでも内容を読むことができない

LINEのLetter Sealingは1対1のトークでE2EEを提供していますが、暗号化されているのは通信経路だけです。端末上にはメッセージが平文で保存されています。

「Letter Sealingがあれば安全では?」

Letter Sealingは通信経路を暗号化しますが、以下の限界があります:

  • ❌ トーク履歴が端末に平文で保存される
  • ❌ スクリーンショットの撮影を防げない
  • ❌ 相手の端末からメッセージを強制的に削除できない
  • ❌ 端末紛失時にトーク履歴が閲覧可能
  • ❌ パスワードに有効期限を設定できない → 永久に残る

結局、メッセージとして送ったパスワードは、いつでも閲覧可能な状態で残り続けます

メッセンジャー別セキュリティ比較

メッセンジャー 一般トーク E2EE シークレット機能 メッセージ自動削除 サーバー保存
LINE ✅(Letter Sealing) ✅(タイマー) ✅ 保存
カカオトーク ✅(別機能) ✅ 保存
Telegram ✅(タイマー) ✅ 保存(一般)
WhatsApp ✅(消えるメッセージ) ✅ バックアップ時
Signal ✅(タイマー) ❌ 保存なし

Signalだけがサーバーにメッセージを保存しません。それ以外のメッセンジャーは程度の差こそあれ、トーク履歴はどこかに残っています

では、パスワードはどう送ればいいのか?

原則:リンクとパスワードを分離する

最も安全な方法は、パスワードがトーク履歴に残らないようにすることです。

❌ 危険な方法:
LINE: 「サーバーのパスワードは Prod2026!@# だよ」

✅ 安全な方法:
LINE: 「サーバーのパスワードのリンク送ったよ → https://lock.pub/abc123」
SMS/電話: 「パスワードは1234だよ」

このようにすれば:

  • LINEが乗っ取られても → リンクだけが見え、パスワードはわからない
  • SMSが漏洩しても → パスワードだけが見え、何に使うかわからない
  • 両方のチャネルが漏洩しない限りアクセスできない

LOCK.PUBで安全に送る方法

Step 1: 秘密メモを作成

伝えたい内容:サーバー接続情報
- Host: prod-server.company.com
- ID: admin
- PW: Str0ng!Pass#2026

Step 2: パスワードを設定

パスワード:シンプルだが推測されにくいもの
有効期限:用途に応じて(1時間~7日)

Step 3: 別々のチャネルで送る

LINE → リンクだけを送る
電話/SMS → パスワードだけを伝える

結果:

  • トーク履歴にパスワードが残らない
  • 有効期限後に自動で無効化
  • 閲覧されたかどうかを確認できる

メッセンジャー直接送信 vs LOCK.PUB 比較

メッセンジャー直接送信 LOCK.PUB
トーク履歴に残る ✅ 永久保存 ❌ リンクだけが残る
端末紛失時 ✅ パスワード漏洩 ❌ パスワードが必要
削除可能範囲 自分の端末のみ ✅ サーバーから完全削除
自動有効期限 ✅ 時間・回数制限
閲覧確認 ✅ アクセスログ
検索での露出 ✅ 検索可能 ❌ 暗号化保存

今すぐできる5つのこと

今日から実践できるセキュリティ習慣をご紹介します:

1. LINEのトーク履歴を点検する

トーク履歴で「パスワード」「PW」「password」と検索してみてください。驚くほど多くの情報が見つかるかもしれません。見つかったら、すぐにそのパスワードを変更しましょう。

2. これからはパスワードを直接送らない

習慣を変えましょう。パスワードを送る必要があるときは、LOCK.PUBのような安全なツールを使いましょう。

3. リンクとパスワードは別のチャネルで

同じメッセンジャーにリンクとパスワードを一緒に送らないでください。LINEでリンク、SMSでパスワード — これだけでセキュリティが大幅に向上します。

4. 有効期限を設定する

パスワードに「消費期限」を設けましょう。ほとんどの場合、1時間あれば十分です。

5. 重要な情報は定期的に変更する

メッセンジャーで送ったことがあるパスワードは、すでに漏洩リスクがあります。定期的にパスワードを変更する習慣を身につけましょう。

まとめ

メッセンジャーは会話のためのツールであり、パスワードを保管する金庫ではありません。

LINE、Telegram、WhatsApp — どのメッセンジャーであっても、トーク履歴にパスワードが残った瞬間、そのパスワードはもはや安全ではありません。端末の紛失、アカウントの乗っ取り、サーバーからの漏洩など、たった一度の事故ですべてが流出する可能性があります。

パスワードを送る必要があるなら、トーク履歴に残らない方法を使いましょう。

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