デジタル緊急連絡カード(ICEカード)の作り方 — もしもの時に自分の代わりに伝えてくれる情報カード
事故で意識を失ったとき、救急隊員が最初に必要とするのは緊急連絡先と医療情報です。デジタルICEカードを事前に作成しておく方法をステップごとに解説します。

デジタル緊急連絡カード(ICEカード)の作り方 — もしもの時に自分の代わりに伝えてくれる情報カード
交通事故に遭って意識を失ったとしましょう。救急隊員が駆けつけますが、スマートフォンはロックされていて、財布も見つかりません。家族に連絡を取りたくても、誰に電話すればいいのか分かりません。血液型、服用中の薬、アレルギーの有無 — 何の情報もない状態で治療を始めなければなりません。
こんな時に備えて作っておくのが**ICEカード(In Case of Emergency)**です。
ICEカードとは?
ICEは「In Case of Emergency(緊急時に)」の略です。もともとイギリスで、救急隊員が患者のスマートフォンの連絡先から「ICE」と登録された番号を探して家族に連絡する習慣から始まりました。現在は連絡先だけでなく、医療情報まで含む緊急情報カードとして広く使われています。
ICEカードに記載すべき情報
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 緊急連絡先(第1) | 田中花子(配偶者)090-1234-5678 |
| 緊急連絡先(第2) | 田中太郎(父)090-9876-5432 |
| 血液型 | A+ |
| アレルギー | ペニシリン、そば |
| 服用中の薬 | アムロジピン5mg、メトホルミン500mg |
| 既往症・持病 | 高血圧、2型糖尿病 |
| 保険情報 | 国民健康保険 被保険者証番号 |
| かかりつけ医 | ○○クリニック 鈴木医師 03-5555-1234 |
実物カード vs デジタルカード
| 比較項目 | 実物カード | デジタルカード |
|---|---|---|
| アクセス性 | 財布に入れておく必要あり | リンクさえあればどこからでも |
| 紛失リスク | 財布を失くすと一緒になくなる | リンクを覚えておけばOK |
| 情報更新 | 印刷し直す必要あり | すぐに編集可能 |
| 共有 | コピーして渡す | リンク一つで送信 |
| セキュリティ | 財布を開ければ誰でも見られる | パスワード保護可能 |
ベストな方法は両方用意しておくことです。デジタルカードをメインにしつつ、免許証の裏にシンプルな実物カードも入れておきましょう。
デジタルICEカードの作り方
1. スマートフォンの内蔵機能を活用する
- iPhone: ヘルスケアアプリ → メディカルID → 情報を入力 →「ロック中に表示」をオン。ロック画面から「緊急」→「メディカルID」でアクセスできます。
- Android: 設定 → 緊急情報(または「ユーザー情報」)→ 緊急連絡先と医療情報を登録。ロック画面の緊急通報画面からアクセスできます。
まずはこれを設定しましょう。費用ゼロ、所要時間2分です。
2. 財布に実物カードを入れておく
名刺サイズのカードに血液型、アレルギー、緊急連絡先を書いて、免許証や保険証のそばに入れておきます。健康保険証の裏面に記入欄がある場合は、そちらも活用しましょう。
3. パスワード保護メモを作成する
薬の詳細リスト、保険証番号、かかりつけ医の情報など、より詳しい内容はLOCK.PUBでパスワード付きの秘密メモとして作成できます。短いURLが生成され、パスワードを知っている人だけが閲覧できます。
リンクをLINEで家族に共有し、パスワードは電話か直接会って伝えましょう。スマホのメモアプリとの違いは、旅行先で同行者や現地の医療スタッフなど、誰でもブラウザから開けることです。LOCK.PUBはアプリのインストールが不要なので、ITに詳しくない家族にも簡単に渡せます。
実用的なアドバイス
- 6ヶ月ごとに更新しましょう: スマートフォンのカレンダーにリマインダーを設定してください。薬が変わったり、保険が更新されたりするたびに情報を修正します。
- 旅行の同行者に共有しましょう: 海外旅行の前に、同行者にICEカードのリンクとパスワードを伝えておけば、万が一の時に現地の医療スタッフとコミュニケーションが取れます。
- 旅行書類に含めましょう: パスポートのコピー、海外旅行保険の情報と一緒にICEカードのリンクもまとめておきましょう。
- ロック画面に情報を追加しましょう: スマートフォンの壁紙に「ICE: 田中花子 090-1234-5678」と表示しておく方法もあります。
今すぐ作りましょう — 5分で完了します
緊急カードは必要な時に作ることができません。必要な瞬間には、すでに意識がないか、自分で説明できない状態だからです。今日5分だけ使って、血液型、アレルギー、緊急連絡先の3つだけでも記録しておきましょう。その5分が命を救うかもしれません。