Chatworkでパスワードを安全に共有する方法:リスクと対策ガイド
Chatworkでパスワードやログイン情報を共有する際のセキュリティリスクと対策を解説。メッセージの閲覧範囲、退職者リスク、安全な共有方法を紹介します。

Chatworkでパスワードを安全に共有する方法:リスクと対策ガイド
Chatwork(チャットワーク)は日本の中小企業を中心に広く使われているビジネスチャットツールです。手軽にメッセージやファイルをやり取りできるため、つい「パスワード送っておきますね」とログイン情報をチャットで送ってしまうことはありませんか?
実は、チャットでパスワードを直接送信するのは大きなセキュリティリスクです。
Chatworkでパスワードを送るリスク
リスク1:メッセージ履歴が残り続ける
Chatworkのメッセージは削除しない限り永久に残ります。
| リスク | 詳細 |
|---|---|
| 退職者の閲覧 | 退職後もアカウントが残っていればメッセージにアクセス可能 |
| アカウント乗っ取り | 攻撃者がアカウントに侵入すると全履歴が見える |
| デバイス紛失 | スマホやPCの紛失でChatworkの全データが露出 |
| スクリーンショット | メッセージのスクリーンショットを防ぐ手段がない |
リスク2:グループチャットでの誤送信
パスワードを個人チャットではなくグループチャットに誤って送ってしまうケースは珍しくありません。
- 関係者以外にパスワードが見えてしまう
- グループに外部パートナーがいる場合は情報漏洩
- 送信後の取り消しは相手がすでに見ている可能性
リスク3:管理者による閲覧
Chatworkのビジネスプラン以上では、管理者がメッセージをエクスポートできる場合があります。つまり:
- 管理者権限を持つ人がパスワードを閲覧できる可能性
- コンプライアンス監査でメッセージが確認される可能性
- IT部門がログを確認する可能性
リスク4:検索機能による露出
Chatworkには強力な検索機能があります。「パスワード」「ID」「ログイン」などのキーワードで検索すれば、過去に送信されたパスワードが簡単に見つかってしまいます。
Chatworkでパスワードを安全に共有する方法
方法1:パスワード付きリンクを使う
パスワードや機密情報を直接チャットに入力する代わりに、パスワード付きリンクを共有する方法です。
LOCK.PUBの秘密メモ機能を使えば:
- パスワードや機密情報を暗号化されたメモとして作成
- パスワード付きリンクが発行される
- Chatworkでリンクだけを送信
- 受け取り手はパスワードを入力してメモを閲覧
- 有効期限後は自動的にアクセス不可
メリット:
- チャット履歴にパスワードの本文が残らない
- 有効期限を設定できる
- アクセスログで閲覧者を確認できる
- 暗号化されているため安全
方法2:パスワードマネージャーの共有機能
1Password、LastPassなどのパスワードマネージャーには、チーム間でパスワードを安全に共有する機能があります。
- 暗号化された状態で共有
- アクセス権限の管理が可能
- パスワードの変更が即座に反映
方法3:一時的なパスワードの発行
共有するのではなく、一時的なパスワードを発行してすぐに変更する方法です。
- 仮パスワードを設定
- チャットで仮パスワードを共有
- 相手がログイン後、即座にパスワードを変更
- チャット上の仮パスワードは無効化済み
やってはいけない共有方法
| NG行動 | リスク |
|---|---|
| パスワードを直接メッセージ送信 | 履歴に残り続ける |
| スプレッドシートにパスワード一覧を保存 | 閲覧権限のある全員がアクセス可能 |
| ファイル名に「パスワード」と記載 | 検索で簡単に見つかる |
| 同じチャットでIDとパスワードを送信 | セットで漏洩するリスク |
| パスワードを固定メッセージに設定 | 常時表示で漏洩リスク最大 |
Chatworkのセキュリティ設定を見直す
二段階認証を有効にする
Chatworkは二段階認証に対応しています。全メンバーに有効化を義務付けましょう。
IPアドレス制限
ビジネスプランでは、特定のIPアドレスからのみアクセスを許可する設定が可能です。
メンバー管理の定期見直し
- 退職者のアカウントを即座に無効化
- 不要な外部メンバーを定期的に整理
- 管理者権限を最小限に
ファイル共有の注意点
- パスワードを含むファイルをアップロードしない
- 機密ファイルは有効期限付きの方法で共有
パスワード共有が必要な場面とその対策
| 場面 | 推奨方法 |
|---|---|
| 新入社員へのシステムアカウント共有 | パスワードマネージャー or 一時パスワード |
| 外部パートナーへのアクセス情報共有 | LOCK.PUBの秘密メモ(有効期限付き) |
| Wi-Fiパスワードの共有 | LOCK.PUBのパスワード付きリンク |
| 共有アカウントの引き継ぎ | パスワードマネージャー |
| 緊急時のパスワード伝達 | 電話 + LOCK.PUBリンク |
まとめ
Chatworkは優れたビジネスチャットツールですが、パスワードや機密情報を直接送信する場所としては適していません。チャット履歴は永久に残り、検索可能で、退職者やアカウント乗っ取りのリスクがあります。
安全なパスワード共有のルール:
- チャットにパスワードを直接書かない
- パスワード付きリンクや暗号化メモを使う
- 有効期限を必ず設定する
- 共有後はパスワードを変更する
- 二段階認証を全員に義務化
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