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開発者ガイド
5分

チームメンバーにAPIキーとシークレットを安全に共有する方法

開発チームでAPIキー、シークレットキー、環境変数を安全に共有する方法を解説。危険な共有方法と安全な代替策、シークレット管理のベストプラクティスを紹介します。

LOCK.PUB
2026-02-23

チームメンバーにAPIキーとシークレットを安全に共有する方法

開発の現場では、チームメンバーにAPIキー、シークレットキー、データベースパスワード、サーバー接続情報などを渡す場面が頻繁に発生します。問題は、こうした機密情報をどうやって安全に共有するかです。

危険な共有方法

まず、絶対にやってはいけない方法を確認しましょう。驚くことに、多くの開発チームが今なおこうした方法を使っています。

1. Gitリポジトリにコミットする

.envファイルをGitにコミットするのは、最も一般的で最も危険なミスです。

# 絶対にやらないでください
git add .env
git commit -m "環境変数を追加"
git push origin main

一度Gitの履歴に入ったシークレットは、git rmで削除しても履歴に残り続けます。パブリックリポジトリなら、ボットが数秒以内に検知します。

2. Slack/Discordに貼り付ける

メッセンジャーにAPIキーをそのまま貼り付けるのも非常に危険です。

  • チャンネルにアクセスできる全員が見られます
  • メッセージ検索で後から発見できます
  • 退職者がいてもメッセージは残ります
  • Slackの場合、ワークスペース管理者がDMを含む全メッセージを閲覧可能です

3. メールで送信する

メールはデフォルトでは暗号化されていません。メールサーバーを経由する間に傍受される可能性があり、受信者の受信箱に永久に残ります。

APIキー漏洩の実際の被害

APIキー漏洩は単なるセキュリティインシデントではありません。直接的な金銭的被害につながります。

AWSキー漏洩の事例

事例 被害規模
個人開発者のAWSキー露出 一晩で$6,000の請求
スタートアップのGitHub公開リポジトリ 3日間で$50,000以上の請求
企業内部Wikiからの漏洩 数百万ドル規模のデータ漏洩

AWS、GCP、Azureなどのクラウドサービスのキーが漏洩すると、攻撃者は数分以内に大規模なリソースを作成し、暗号通貨のマイニングなどに悪用します。

安全なAPIキー共有方法

方法1: LOCK.PUB秘密メモ(即時共有)

チームメンバーにすぐキーを渡す必要がある場合、最も実用的な方法です。

ワークフロー:

  1. LOCK.PUBで秘密メモを作成します
  2. APIキーと必要な情報を記入します
  3. パスワードを設定し、短い有効期限を指定します(例: 1時間)
  4. リンクをSlackで、パスワードをDMで別途送ります
# 秘密メモの内容例
AWS_ACCESS_KEY_ID=AKIA...
AWS_SECRET_ACCESS_KEY=wJalrXUtnFEMI...
AWS_REGION=ap-northeast-1

注意: このキーはステージング環境専用です。
本番キーは別途リクエストしてください。

メリット:

  • 有効期限後に自動削除されます
  • パスワードがないと閲覧できません
  • サーバーに暗号化して保存されます
  • Slackの履歴にキーの原文が残りません

方法2: シークレット管理ツール(チーム全体管理)

チーム規模が大きくなったら、専門のシークレット管理ツールの導入が必要です。

ツール 特徴 適したチーム
HashiCorp Vault 最強のシークレット管理 大規模エンタープライズ
AWS Secrets Manager AWSエコシステム統合 AWS中心のインフラ
1Password Teams 開発者に優しいUI スタートアップ、中小チーム
Doppler 環境変数の自動同期 DevOps中心チーム

方法3: 環境変数管理(.env.exampleパターン)

プロジェクトに.env.exampleファイルを含めるのは標準的な慣行です。

# .env.example(Gitにコミット可)
DATABASE_URL=
API_KEY=
SECRET_KEY=
STRIPE_SECRET=

# .env(Gitにコミット不可)
DATABASE_URL=postgresql://user:pass@host:5432/db
API_KEY=sk-abc123...
SECRET_KEY=mysecret...
STRIPE_SECRET=sk_live_...

.gitignore.envを必ず追加しましょう。

シークレット管理のベストプラクティス

1. 定期的なキーローテーション

APIキーは定期的に交換すべきです。万が一漏洩した場合の被害を最小限に抑えられます。

キーの種類 推奨ローテーション周期
本番APIキー 90日
データベースパスワード 60日
サービストークン 30日
開発/テストキー 退職者発生時に即時

2. 環境ごとにキーを分離

開発、ステージング、本番環境ごとに異なるキーを使いましょう。

3. 最小権限の原則

各APIキーには必要最小限の権限のみを付与しましょう。

  • 読み取り専用の操作には読み取り専用キーを使用
  • 特定のサービスにのみアクセスできるキーを発行
  • 管理者キーは最少人数にのみアクセスを制限

4. 漏洩検知の自動化

GitHub Secret Scanning、GitGuardian、TruffleHogなどのツールを活用して、コードリポジトリにシークレットがコミットされるのを自動検知しましょう。

LOCK.PUBを活用したクイック共有ワークフロー

開発現場で最も頻繁に起こるシナリオ別のワークフローです。

新メンバーのオンボーディング

新しい開発者が参加した際、必要な環境変数を一括で渡します。秘密メモに情報をまとめ、24時間の有効期限を設定して共有します。

外部パートナーへのキー共有

外部ベンダーにAPIキーを共有する際は、専用キーを発行し、短い有効期限の秘密メモで渡し、使用終了後にキーを無効化します。

障害対応時の緊急キー共有

サーバー障害で別のメンバーに緊急でアクセス情報を渡す必要がある場合、1時間の有効期限で秘密メモを作成し、障害解決後にキーをローテーションします。

まとめ

APIキーとシークレット管理は開発セキュリティの基本中の基本です。Slackにキーを貼り付けたりメールで送ったりする習慣は、一度の漏洩で数百万円の被害につながる可能性があります。

今すぐチームメンバーにキーを渡す必要があるなら、秘密メモを活用してみてください。

秘密メモを作成する ->

キーワード

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シークレットキー管理
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キー漏洩防止
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